リビング学習が広がりだしたのは10年ほど前からになるでしょうか。
新築注文住宅営業をしていた前職でも、プランニングの段階で子供部屋のほかに、リビングかダイニングの一角に勉強が出来るスペースを設けたいと言った要望が少しずつ増えていったことを思い出します。
リビング学習の良さは、
親子のコミュニケーションをとり易くするため。
家族が同じ空間で過ごす時間を大切に出来る。
親の目の届くところで勉強してほしい。
親の近くで勉強することで安心して集中できる。
と、いったところでしょうか。
ただ、専門家は「やり方次第で逆効果にもなる」と指摘しています。
目が行き届くあまり、口出ししすぎるなど過干渉に陥る危険性がある。
書き方を細かく指摘したり
子供に対して否定語が増える・・・
無自覚に行ううちに、勉強が嫌いになってしまうことも!?
リビング学習を強要することで、やる気を失うリスクもあるのだとか。
中学・高校生になってもリビングで勉強したい子が居る一方、独りで静かに勉強したいという小学生もいるでしょう。
(私自身も、独り集中出来る環境が好きでした、親が様子を見に来ることすら嫌だった記憶があります)
子供の個性や意向を尊重し学習環境を整えることが大切なのではないでしょうか?
【学力向上 効果を示すデータはなし】
リビング学習が学力向上に繋がると、取り上げたことでこうしたブームが起こったようです。
実際、親が期待を寄せる半面、リビング学習が学力向上に繋がることを立証するデータは無いのだそうです。
親が出来ることは、「子供の監視ではなく、見守ること」
それより大切なのは、「親の挨拶などの振る舞いを見ることで、子供が生活の基本的なルールを学べること」
だそうです。
ちなみに、我が家の二人の子供(29歳長女・27歳長男)は、個性が全く違ったため、同じ環境での学習は良い結果に結びつきませんでした。
そのことに気がついたのは、《個性心理學》を私自身が学び始めた2年前の事。
少なくても小学校低学年の20年前に個性の違いで学ぶ環境を変える事に気が付いていたら・・・
と、反省します。
ご自身のお子さんの能力を最大限に引き出すためにも、個性を見極めたうえでの、環境づくりをおすすめします。
川端 法子
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